2008.9.28

関東トレセンセレクション見学記

FC芹ヶ谷東京 (監督)SY

 

去る9月28日に山中湖半にある「山中湖交流プラザ きらら」で行われた関東トレセンセレクションを見学してきました。

 東京トレセン・神奈川トレセン、埼玉トレセン、千葉トレセン、茨城トレセン、栃木トレセン、群馬トレセンの関東地域一都六県に加え、地元山梨トレセンが参加し、8人制の交流試合形式でセレクションが行われました。

 FC芹ヶ谷東京から、IS選手が東京都トレセンの代表として参加しました。東京トレセンからのメンバーは、東京ヴェルディジュニアの5名をはじめ、三菱養和など東京のトップクラスのチームに所属している選手も数多く参加している試合形式のセレクションです。

 その中にあっても、我がIS選手のパフォーマンスは輝いていました。正確なボールコントロール、特に味方からの速いパスや浮き球の対応、動きながらスピードを落とさずに自分の意図した方向にボールを運ぶ技術には感心しました。

 また、ずば抜けたパスセンスに目を見張りました。ディフェンダーの頭を越すパス、スペースに出す早いパス、カウンターを意図したロングフィード、スペースにボールを置きたい時の柔らかいパス、一瞬で相手を置き去りにするダイレクトパスなど、多彩なパスができる選手はIS君以外に見つかりませんでした。

 あとは、ハイボールの競り合いをもっと積極的にいけば、さらによかったと思います。

 東京トレセンのチーム全体をみて

@     一度も会ったこともない何人もの選手から挨拶をされた。

A     用具の準備のときから、緊張感と真剣さが感じられた。

B     選手同士の会話はあるが、ふざけているシーンはなかった。

C     アップへの入りがスムーズ(次になにをすべきか常に理解していて、戦う姿勢や気持ちを自分自身でつくり始めている。)

D     コーチの集合の合図があると、走っている選手はいないのに集合が早い。

 

ゲームのなかで

@     ゴールキーパーからフィールドプレーヤーに向けて、大きな声が出ていた。特に「逆を見ろ」とか、ディフェンダーに対し相手にアプローチかけるよう「出ろ出ろ」などしっかりとコーチングしていた。

A     各選手ともボールを持った状態でも持っていない状態でも、ターンが早い。

B     センターバックは常に首を振って、周囲を見ている。特にアウトサイドに出るときは必ず、振り返ってゴール前の状況を確認していた。

C     各選手とも積極的に仕掛けるプレーが多い。ミスしたら、自分自身でリカバリーしようとしていた。すぐに相手のドリブルをディレイ、ワンサイドカットしていた。

D     消極的なプレーは少なかった。

E     ドリブルの状態からパスを選択するタイミングが絶妙(ドリブルしながら周囲の状況が見えている。)

F     ボールの動きに全選手が連動していた。ボールの動きとともに常に動きなおしをしていた。

G     次のプレーを考えたトラップをしていた。(相手にボールを奪われない状態をつくる。)

H     グラウンダーの横パスをしっかりつなぎながら、縦パスを狙っていた。

 

 最後に、IS選手にインタビューしてみました。

Q:今日の試合については?

A:パスの質を変えることと相手の動きに合わせたトラップを考えました。

 

Q:練習のときに心がけていることは?

A:どんなプレーをどのような場面で使うか、たとえばフェイントなどをどのような状況で使うかを考えています。

 

Q:目指しているプロサッカー選手は誰ですか?

A:J1の試合を見て参考になるプレーを取り入れています。プロ選手で目指している選手はいませんが、自分はいいアシストのできるパサーを目指しています。

 

Q:サッカー選手として大切なことは?

A:礼儀正しいこと、いい生活態度、試合への入り方(取り組み方)だと思います。

 

Q:関東トレセンセレクションまでいけたのは?

A:FC芹ヶ谷東京の身近にいる選手のいいところを真似してきたからだと思います。

 

Q:FC芹ヶ谷東京の下級生に対して一言お願いします。

A:「努力は実ります!」

 

以上、IS選手のこれまでの努力に敬意を表し、これからの限りない活躍を期待するとともに、FC芹ヶ谷東京の選手たちの参考になればと思い報告致します。